保温性能の高い水筒やマグカップ、ポットなどを販売しているサーモスをご存じでしょうか。
今回、我が家で愛用しているステンレス製ポットに不具合が発生したので、お客様相談室に問い合わせをしたのですが、その対応に感動したのでここで報告させていただきます。
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ポットが保温しなくなった
夏は氷をいれて麦茶を保冷、冬はお茶を入れて保温と、季節を問わず使用しているサーモスのステンレスポット。
涼しい日が続き、保冷も保温もそれほど活用しない日が続いていましたが、少し寒くなってきたのでお茶を保温するために使い始めました。
保温として使用するのは半年以上ぶりのこと。
沸かしたてのお湯で作ったお茶をステンレスポットに入れ、翌朝飲んだ時に冷めていたのだが、久しぶりの保温だったので「こんなもんだったかな?」とあまり気にしていませんでした。
それから数日後、再度沸かしたてのお湯でお茶を作り、ポットにいれたとき異変に気がつきました。
「あれ?ポットの外側がものすごく熱い」
触れないくらいポットの外側が熱くなっていました。
以前はこんなことなかったです。
外側に温度が伝わってしまうということは、保温機能が保たれていないということ。
「あー、壊れちゃったかぁ」とそのときは思いましたが、特に落下させたりなど壊れるような事象は発生していなかったので、ダメもとでお客様相談室に連絡をしてみました。
製品調査した結果サビによる穴があったようです
不具合に気がついたのが夜だったので、電話ではなくウェブサイトのお問い合わせページから連絡をしました。
翌日早速返信があり、「現象を確認したいので着払いで現物を送って欲しい」とのこと。
早速梱包して発送したところ、約1週間後にテスト結果の連絡がありました。
テストによると、本体底部にサビが発生し、そこに微少な穴が空いたことにより、真空状態が保てなくなり保温機能が低下したとのこと。
このサビが発生した原因は製造工程上の問題の可能性があるので代替品の交換に応じるとのことでした。
メーカー保証期間の1年以内であるならわかりますが、3年以上経過した製品に対して交換していただけると回答いただいたことに驚き、感動しました。
先方からの回答としては、製造工程上の問題の可能性があるとのことですが、こちらの使用上に問題があったことも否定できません。
しかも3年以上使っていますからね。
きっとクレーマーと何度もやりとりするよりも、交換商品を送ってしまった方が時間も労力も少なくて済むという判断なのかもしれませんが、お客さんを大切にする会社だと思いました(単純ですね・・・)。
新型ポットが届きました
今まで使用していたステンレスポットはすでに生産が終了していたため、新型の同等品に交換していただきました。
以前も容量は2Lだったのですが、新しいステンレスポットはコンパクトで非常に軽量です。
前に使用していたポットがいつから販売されていたのかわかりませんが、少なくとも3年以上前。
その間に技術は進歩しているんですね。
今朝は昨晩作った熱いお茶が熱々の状態で飲むことができました。
海外のメーカーだと思っていました
今回お問い合わせをしてわかったのですが、サーモスは日本のメーカーなんですね。
海外メーカーで日本法人がある会社だと思っていました。
Wikipediaによると「Thermos」ブランドは元々ドイツのテルモス社から来ているとあります。
サーモスというブランド名は、1904年にドイツのベルリンで設立されたテルモス有限会社(THERMOS GmbH)に由来する。同社は世界で初めて真空断熱魔法瓶を製品化したことで知られる。テルモスという名前は公募で決められたもので、ギリシャ語で「熱」を意味する”Therme”に由来する。1907年には、イギリス、アメリカ、カナダでも、テルモス有限会社から商標を譲り受け、同製品を販売する会社が設立された。英語圏ではこの製品はサーモスと呼ばれた。
日本酸素は、1978年に世界初のステンレス製真空断熱魔法瓶を開発・発売。1980年9月には日酸サーモを設立し、魔法瓶事業を行っていたが、1989年にイギリス、アメリカ、カナダのサーモス・グループを傘下におさめ、続いて本家に当たるドイツ社も取得した。 その後、2001年10月に日本酸素の家庭用品事業部門であるサーモス事業本部を会社分割し、日酸サーモと統合して、サーモス株式会社が設立された。
この歳になっても毎日が発見です。